久しぶりに森博嗣に触れたら面白いです。
出会い
高校生の頃、推理小説にハマっていた僕は父の勧めで森博嗣さんの小説を読みました。
当時は専門用語も高尚な私的表現もよくわからなかったのですが、主に設定の大胆さにハマって何シリーズかは読みました。
(僕はすごく勘がいいので、少しでもミステリーのヒントを書かれるの嫌います。ですので、ここでも内容には全く触れません)
彼が建築学専攻というのもあって、大学の専攻を選んだのかもしれません。
中座
しかし大学に入ってからは、なぜか推理小説好きと言うのが恥ずかしくなりました。伊坂幸太郎さんを読んだり、沢木耕太郎さんのノンフィクションを読んだりと趣味が多様化したのもあります。
また、インターネットの普及でアニメが周りで流行ったりもしました。
書店バイトをしていた頃に、何気なく『そして二人だけになった』を読んだ時に、はまり直さなかったのが何故なのかわかりません。今思い出しても極めてよくできた内容で、最高傑作といってもいいんじゃないかと思っていますが。
そうこうして就職、仕事で調査研究をやるようになったので、興味もビジネスの世界に向きました。推理小説よりはビジネス書が、、となって小説だと黒木亮さん、ビジネス系だとマネージメントや投資の本に移っていました。
再開
そこに来ての『全てがFになる』アニメ化。
アニメ化は知っていたのですが、高校時代に(トリックは別で)内容には共感できなかった記憶があって避けていたのですが、昨日ついに見ました。
面白かった!
厨二的なのは承知の上で、作中で交わされる会話「人がなぜ生きるのか」とは、なんとも魅力的じゃないですか。転職を決めてから(正確には決める理由を探している時から)、自分はなぜ働くのか考えてきたのですが、それに通じるものがあります。
僕が転職を決めるにあたって出した答えは、自分の能力を世の中に役立たせたいからでした。主人公の犀川教授(=森さん)は考えることだけの存在になり、自由になりたいと言います。
なんと相反する考えでしょうか!
そして自己中な。。
しかし、僕が出した答えは本心なのでしょうか。
再始動
思いもかけなかった選択肢に、今一度、人生の目的を考え直してみようかと思って、最高傑作らしい『今はもうない』を購入してみた次第です。
より究極的には、森さんが何故本を書き始めたのかを知ることで、その先に辿り着けそうな気がします。
ちなみに、しばらくブログを中断していましたが、森さんが全てがF〜を3週間で書いたと読み、自分も何かを書くことを再開してみようと思いました。
田中